① 母の糖尿病から人工透析に至るまでの話


糖尿病なんかたいしたことないわ

私の母は、甘いものが大好きで、おやつを食べては飲み物は甘いジュースといった食生活を過ごしてきました。
40代後半頃に、「お母さん、糖尿病ですよ」とお医者さんに言われたときも、
「そんなの気のせいや!」なんて笑ってました。
内心どう思っていたかわからないですが、食生活を見直す訳もなく、同じ生活を続けていました。
血糖値がどんどん上がって、母の体もだんだんしんどくなっていきました。
それでも、本人は「ちょっとやせてきたわ」とか言ってあんまり気にしていない様子でした。
さすがに調子が悪くなり、病院へ行ったみたいです。
もっと私たち家族も早くに事の深刻さに気づいて病院に連れて行けば良かったと、今思えばそう思います。

病院では、いろいろ検査してもらって、「もう血糖値がやばいレベルです。すぐに治療を始めましょう」って言われて、
母はさすがにびっくりしてました。「こんなことになるなんて、全然思ってなかったわ」って。
そこから、食事制限やら薬の服用が始まりましたが、ちょっとくらいなら…って内緒で食べたりしていました。
「糖尿病なんかたいしたことないわ」と言ってました。
この頃でさえ、母も私たちも病気に真剣に向き合っていなかったのです。

人工透析開始

母の血糖値はなかなか安定せず、ついに「腎臓もあかん状態になってる」って言われてしまいました。
人工透析が必要になったんです。週3回、透析に通うことになって、
「こんなことになるなんて」って母もかなり落ち込んでました。
でも、透析室では他の患者さんや看護師さんとおしゃべりしたりして、だんだんと慣れていった様子です。
ただ、他の患者さんは皆さん一回りくらい歳上の方ばかりだったようですが。

それからも、透析生活は続きます。やっぱりしんどい日もあるみたいでした。
日常生活でももちろん旅行なども軽々と行けなかったり色々制限のある中で、
「こうして生きてるだけでもありがたいことやな」と言って、透析と普段の家事との両立を頑張っていました。
家事もあの頃まだ実家にいた私がもっと協力してあげておけば良かったと後悔しています。


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